■「海事プレスONLINE」2023年10月12日(木)に、内海造船についての記事が掲載されています。
内海造船はこのほど、防衛省から小型級船舶(LCU)2隻を受注した。契約額は81億8400万円。今年2月に受注した中型級船舶(LSV)とLCU1隻に続く防衛省向け船舶契約となる。
防衛装備庁が契約情報で明らかにした。7月12日に契約を結んだ。
LCUは、南西島嶼部などに必要な部隊や物資を輸送するために整備する船舶。自衛隊は2024年を目標に陸上自衛隊と海上自衛隊の共同部隊「海上輸送群(仮)」の新編を予定しており、この新部隊に配備される計画だ。
自衛隊では新編する海上輸送部隊で1000トン超のLSV2隻、数百トン規模のLCU4隻、機動舟艇4隻の計10隻を2027年度までに配備する計画。昨年度はLSV1隻とLCU1隻の整備を予算化し、今年度はLCU2隻の追加整備を予算化。いずれも内海造船が受注した。来年度は機動舟艇3隻の取得が概算要求で要求されている。
内海造船はカーフェリーやRORO船、コンテナ船を得意としているが、プロダクトミックス戦略を一段と強め、近年は官公庁船への取り組みも強化している。