特定技能2号の外国人材が誕生 因島鉄工のベトナム人3人、造船分野で初【海事プレス-9/26】

■「海事プレスONLINE」2023年9月26日(火)に、因島鉄工についての記事が掲載されています。

 熟練技能を持つ外国人材を対象とした、在留期間の上限がない在留資格「特定技能2号」で、初の造船・舶用分野での合格者が誕生した。因島鉄工に所属するベトナム出身の技能者3人がこのほど、「造船・舶用工業分野特定技能2号試験(溶接)」に合格した。
 広島県が25日、発表した。合格したのは、グエン・ヴァン・チャイさんらベトナム出身の30歳代の造船技能者3人。今月6日に実施された特定技能2号試験を受験し、合格した。試験は日本海事協会(NK)が実施し、実技試験を通じて高い溶接技能とともに監督者として業務を遂行できる能力を認めた。
 因島鉄工は今年、広島県の「特定技能外国人受入モデル企業支援事業」の採択を受け、6〜8月にかけて県とアドバイザーから、受験に必要な取組内容のプランニングや、試験対策に関する情報提供などの支援を受けてきた。
 広島県は今後、2号特定技能外国人のさらなるキャリアアップを目指して因島鉄工への支援をアドバイザーとともに実施する。また、モデル企業の優良な取組を来年2月開催予定のセミナーなどで紹介し、県内企業に横展開することで、外国人材の受入れと職場定着を促進する考えだ。
 特定技能制度は、高度な技能を持つ即戦力の外国人を受け入れるために2019年に設けられた在留資格。「特定技能1号」は在留期間が通算最大5年まででだが、「特定技能2号」は在留期間の上限がないほか、要件を満たせば配偶者と子供も帯同できる。特定2号を受験するには、複数の作業員を指揮・命令・管理する監督者としての実務経験が2年以上必要なほか、実技試験で求められる技能水準も1号より高度になる。特定技能2号の資格を持つ在留外国人は今年6月時点で12人で、いずれも建設分野だった。