前期増収増益、今期も黒字予想 内海造船、前期新造船受注10隻【海事プレス-5/15】

■「海事プレスONLINE」2023年5月15日(月)に、内海造船についての記事が掲載されています。

 内海造船が11日発表した2023年3月期の連結純利益は前の期の5.1倍となる7億3700万円だった。鋼材価格の高騰などコストアップ要因があったものの、円安の影響や生産性向上により増収増益となった。前の期に続いて復配を実施し、期末配当金の増配を決めた。2024年3月期は連結純利益3億円と予想しており、3期連続の黒字となる見込み。前期の新造船受注は10隻で、今年1〜3月に新たに4隻を受注した。
 23年3月期決算は、売上高が前の期比14%増の376億円、営業利益が65%増の7億6500万円、経常利益が51%増の6億3800万円だった。新造船事業では、2工場体制の強みを活かした生産性向上や海外調達の拡大による資機材費の削減に取り組んだ。
 配当も2期ぶり復配となった前の期に続き、2023年3月期も復配を実施。2023年3月期の期末配当金を当初予想計画比1株当たり20円増配となる40円に決定した。
 23年3月期の新造船実績は、引き渡しがフェリー4隻、RORO船2隻、コンテナ船2隻、漁業実習船1隻の計9隻だった。受注はフェリー、コンテナ船、貨物船、輸送船など計10隻で、受注残高は新造船19隻などで前の期比20%増の784億円となった。
 今期の通期連結業績予想は、売上高が前期比18%増の445億円、営業利益が9%減の7億円、経常利益が22%減の5億円、最終利益が59%減の3億円を見込む。