防衛省向け中型・小型級船舶受注 内海造船、2隻で95億円【海事プレス-5/12】

■「海事プレスONLINE」2023年5月12日(金)に、内海造船についての記事が掲載されています。

 内海造船はこのほど、防衛省向けに中型級船舶(LSV)1隻と小型級船舶(LCU)1隻を受注した。防衛装備庁が2022年度の契約情報で明らかにした。契約額は2隻合計で95億円となる。
 一般競争入札の結果、内海造船がそれぞれ受注し、今年2月に契約を交わした。契約額は、LSVが53億7900万円、LCUが41億2500万円。
 2隻は、島しょ部などへの攻撃に対して全国から島しょ部に陸自部隊や装備品を継続的に輸送できるよう、海上輸送機能を強化することを目的に新規整備が決まった船舶。LSVは、本土と島しょ部間の輸送を行える2000トン程度の搭載能力を持つ船として建造される計画。LCUは、浅い喫水が必要な島しょ部港湾に輸送を実施できる数百トン規模の搭載能力を持つ船となる。また2023年度予算でもLCU2隻の新規整備が計画されている。
 内海造船はプロダクトミックス戦略を強めており、これまで得意としてきたカーフェリーやRORO船、コンテナ船に加えて、近年は官公庁船への取り組みも強化している。