内海造船、台湾ナビ向けフェリー“澎湖”進水【海事プレス-4/10】

■「海事プレスONLINE」2023年4月10日(月)に、内海造船についての記事が掲載されています。

 内海造船は4日、瀬戸田工場で建造中の台湾ナビゲーション向けの9980総トン型旅客船兼自動車渡船“澎湖”を進水した。台湾本土(高雄港)と澎湖県(馬公港)を結ぶ近海仕様のフェリーとなる。引き続き艤装工事を行い2023年8月に引き渡す予定。
 2機2軸2舵の旅客船兼自動車渡船で、車両層は2層で構成。車両層の乗込甲板のROROデッキは船尾ランプドアから前方が車両搭載場所、後方が貨物搭載場所となり、下層のカーデッキは乗用車のみの積載が可能だ。居住区域は4層構造で、3層が旅客区域、上層部が乗組員区画となっている。また、水槽試験での検討を重ねた速力性能に優れた船型を採用したほか、離着岸が容易にできるよう船首部にバウスラスタを備えている。
【主要目】全長約119.99m、BDd=21.00m×8.00m×5.50m(計画満載喫水)、約9980総トン、約1915重量トン、最大搭載人員632人、主機関:ダイハツ8DKM-36e型ディーゼル機関 ×2基(連続最大出力4400kW×165.5min−1、常用出力3695kW×156.2min−1)、航海速力約19.3ノット(試運転最大速力約22.0ノット)、船級CR、船籍:中国