フィリピン人実習生の受け入れ開始 三和ドック、現場の人材多様化促進【海事プレス-9/4】

■「海事プレスONLINE」2024年9月4日(水)に、三和ドックについての記事が掲載されています。

 三和ドックは2日、商船三井がフィリピンで運営する人材紹介会社のMMエンパワーを通じ、フィリピン人技能実習生の受け入れを開始したと発表した。これまで約15年間にわたり、ベトナム人実習生を受け入れてきたが、新たにフィリピン人を加えることで、現場の人材の多様化を進める。
 採用人数は6人で、機関部の仕上げ職としての業務に従事する。全員が機関部船員あるいは舶用エンジンのメンテナンスに関する経験を持つ即戦力の人材となっている。
 フィリピン人実習生の受け入れは、外国人船員の採用と育成で豊富な経験とノウハウを有する商船三井の現地パートナーであるマグサイサイグループの協力も得て、進めてきた。実習生はマグサイサイグループのマニラオフィスで実施した面接で選ばれた後約5カ月間、マグサイサイグループの日本語トレーニング施設で日本語や日本の文化を学び、今年8月に入国。国内で1カ月間の日本語研修を修了した後、9月1日付で実習を開始した。
 今回の件について、三和ドックは、「現在推進中の7号ドックの延長工事の2025年春の竣工を前に、機関部を中心とした現場のキャパシティ拡大の中で、日本の技能や技術を学び、活躍することが期待される」などとしている。