■「海事プレスONLINE」2022年4月18日(月)に、内海造船についての記事が掲載されています。
宮崎カーフェリーは14日、神戸港第3突堤で新造船“フェリーたかちほ”(1万4006総トン)の内覧会を開催した。セレモニーで郡司行敏社長は「新船を紹介できて感慨深いものがある。これまでの道のりは平坦ではなかった。神戸と宮崎の交流をさらに活性化させたい」など新船投入に意欲を示した。
同社は、宮崎/神戸間でフェリー2隻を運航している。代替建造することになり、内海造船因島工場で第1船となる同船が先ごろ竣工。15日宮崎発の便から就航するのを前に、関係者向けに内覧会を開催した。セレモニーで神戸市の油井洋明副市長は、「神戸と宮崎の架け橋となって、さらに交流が深まってほしい。これからもフェリー活性化に取り組んでいきたい」と来賓祝辞を述べた。
“フェリーたかちほ”は前船よりも大型化を図った。船型は、スプリット船尾船型の採用で省エネを実現。スクラバーも搭載した。車両搭載台数はトラック163台と前船よりも33台増やして、モーダルシフトに対応する。車両甲板は、九州から野菜・肉類を輸送するためリーファープラグを100個から130個に増設した。乗用車は81台。
パブリックスペースは吹き抜けのエントランス。旅客定員は576人で、個室を増加した。ウィズペットルームも設置。ドライバーズルームも個室化を図った。