海技研/内海造船開発の省エネ装置装備フェリーが進水【海事プレス-9/10】

■「海事プレスONLINE」2024年9月10日(火)に、内海造船㈱についての記事が掲載されています。

船首部分に装備された、矩形の付加物のSTEP(写真=海技研HPより)

 海上技術安全研究所(海技研)は5日、内海造船と共同開発した実海域省エネ装置「STEP(ステップ)」を装着したフェリー“さんふらわあ ぴりか”が4日に進水したと発表した。STEPの装着は、今回で17隻目となる。同船は商船三井グループの新造LNG燃料フェリー。
 STEPは、船首水面上に矩形の付加物を設置することで波浪中での燃費悪化を抑える省エネ装置。レトロフィットも可能なことが特徴だ。これまで自動車運搬船やRORO船、フェリー向けで、新造船14隻、レトロフィット2隻の装着実績を積んでいた。このほど、内海造船建造の商船三井グループの新造LNG燃料フェリー“さんふらわあ かむい”に続き、姉妹船の“さんふらわあ ぴりか”にSTEPを装着した。
 “さんふらわあ ぴりか”は今後艤装を進め、大洗/苫小牧航路に就航する予定。