■「海事プレスONLINE」2024年4月26日(金)に、内海造船㈱についての記事が掲載されています。
内海造船は24日、3月末時点でスタンダード市場の上場維持基準の全てに適合していることを確認したと発表した。これまで時価総額が基準未達で、2027年3月末での適合を目標に業績回復を図ってきたが、業績の改善と株価上昇により計画より3年早く基準適合を果たした。
内海造船は22年の東京証券取引所の市場区分の見直しにより、新たな上場基準のうち流通株式の時価総額が上場基準の10億円を下回っていた。このため上場維持に向けて業績向上による株価向上を軸とした経営計画に取り組んできた。
計画では26年3月期までに純利益を21年度比3倍の3億円に高め、これを反映して株価が上昇し、27年で基準を達成することを目指していた。だが、事業基盤強化の効果や、受注環境改善、円安などを背景に、業績は計画を大幅に上回る水準で推移。目標としていた最終年度の売上と利益は22年度時点で早くも達成し、24年3月期には純利益が20億円に達する見通しになった。
業績改善で株価も上昇した結果、3月末時点での流通株式の時価総額は35億7000万円となり、上場基準の10億円を上回った。これにより上場基準である株主数、流通株式数、流通株式時価総額、流通株式比率の全ての基準に適合した。