4~9月期は円安寄与し増収増益 内海造船、新造船は6隻受注【海事プレス-11/7】

■「海事プレスONLINE」2023年11月7日(火)に、内海造船についての記事が掲載されています。

 内海造船が6日発表した2023年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比44%増の263億円、経常利益が25億円増の27億円と増収増益だった。資機材価格の高騰などマイナス要因はあったものの、円安が売上、収益ともに寄与した。期中の新造船受注は6隻で、このうち7~9月に1隻を受注した。
 4~9月期の営業利益は24億円増の27億円、純利益は17億円増の22億円だった。新造船事業で、円安の影響により売上対象船の評価額が増加したことや、工事損失引当金の一部取り崩しがあり増益要因となった。また大口の改造工事と修繕工事が完工したことも収益面でプラスとなった。
 通期予想は従来から変更せず、売上高が前期比18%増の445億円、営業利益が9%減の7億円、経常利益が22%減の5億円、純利益が59%減の3億円。第3四半期以降は低採算の内航船の売上の比率が増加して収益圧迫要因になることや、為替相場や鋼材・機材価格の動向が不透明なことから、減益予想を据え置いた。