新造船が奄美・沖縄航路に就航 マリックスライン、大型化で輸送能力増強【海事プレス-11/24】

■「海事プレスONLINE」2021年11月24日(木)に、内海造船についての記事が掲載されています。

 マリックスラインの新造船“クイーンコーラルクロス”(7914総トン型)が20日、鹿児島/奄美群島/沖縄本島航路に就航した。“クイーンコーラル8”の代替船となる。同日開催されたオンライン見学会で岩男直哉社長は、「姉妹船の“クイーンコーラルプラス”とともに、これからも地域の交流・物流・経済を支える定期船運航会社としての責務を果たすべく、全社一丸となって安全運航第一で心を込めて島と島、人と人をつないでいく」と述べた。
 同船は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構との共有船。内海造船瀬戸田工場で建造した。マリックスラインにとって、2008年の“クイーンコーラルプラス”以来の新造船となる。
 船名の「クロス(CROSS)」は、Cが「Comfortability(快適性)」、Rが「Reliability(信頼性)」、Oが「Originality(創造性)」、Sが「Safety(安全性)」、Sが「(for)Seven destinations(就航する航路において寄港する7地域)」を意味する。従来船の“クイーンコーラル8”と比べて大型化し、貨物・車両積載能力を増強。客室設備については、プライベート空間が確保された個室や寝台を増加したほか、2等和室には個人エリアを確保した仕切りを設置し、プライバシーを重視した。コロナ対策として、客室や乗客が利用する全区域に抗菌・抗ウイルスコーティングを行い、空調設備にも抗菌・抗ウイルスフィルターを設置した。
【主要目】7914総トン、全長144.88m、全幅24m、旅客定員655人、車両積載能力=トラック(12m換算)30台、乗用車44台、貨物積載能力=10フィート型コンテナ246本、20フィート型コンテナ8本、主機関出力1万2000kW×1基、航海速力21ノット

タイトルとURLをコピーしました